フェレットの卵巣遺残と水腎症

体重700g 10ヶ月齢。避妊手術済みということで購入したが、最近になって、陰部が脹れてきたとの主訴。

ごらんのように、陰部が腫れています。赤血球容積率が50%でしたので、開腹手術により、残存卵巣を探すことになりました。

フェレットの雌は、避妊手術をしない場合、妊娠しないと、卵巣からずっとホルモンがでて、血液を壊していき、貧血を起こして、最悪の場合は、死亡することがあります。

 

V−Dのレントゲン写真です。

左の腹部に大きなマスが見られます。

はたしてこれは、何だったのでしょうか?

 

 

 

 

開腹手術を実施する前の写真です。

やはり、左の腹部が腫れています。

 

 

 

 

 

左腹部の摘出した腫瘤です。

これは、腎臓でした。この中は尿がたまり、腎臓の実質はありませんでした。いわゆる水腎症でした。

原因としては、避妊手術の時に一緒に尿管を結紮したことが考えられますが、この症例の原因はわかりませんでした。

 

 

 

右の腹壁に、残っていた卵巣です。お腹の中をあちこち探したところ、右の腹壁に残っていました。左側はありませんでした。

 

 

 

 

 

濾胞を破ると、中に卵巣が見られます。